「地域密着型サービス」ってコトバを以前から使っています。介護サービスに何らか携わっていないと聞き慣れない言葉ですよね。
私たちが運営している「介護老人保健施設元亀の里」「特別養護老人ホーム風和の里」といった介護保険施設、訪問介護や通所介護、ショートステイなどは、所在地の都道府県知事が事業所指定を行い、一般的にどこのどなたでも、自らの選択で利用できる介護サービスです。私たちのこれらの施設は、長崎県西海市にありますが、利用者の方の住所が、たとえば東京都であっても利用できます。
平成18年4月の介護保険制度改正により「地域密着型サービス」が創設されました。これは、所在地の市長村長が事業所指定をし、原則として所在地の市町村住民の方のみが利用できる介護サービスです。いくつか種類がありますが、身近に聞かれることがあるのは、認知症対応型共同生活介護という、認知症の高齢者を対象としたグループホームだと思います。私たちも実際にこれを運営しており、西海市長の指定を受け、西海市民の方だけが利用されています。
「地域密着型サービス」は、介護サービスを受ける方が住み慣れた地域で暮らし続けられることを考えたサービスです。実際に利用しようとするときに弊害もあるのですが、少なくとも理念はいいものだと思います。
以前からお伝えするとおり、寿限無も地域密着型サービスを行います。すでに何件ものご利用相談を受けていますが、じゃあいったいどんな方がご利用できるのかというのがわかりづらいようですので、簡単にご説明できるよう、下の図を作ってみました。
寿限無では3つの介護サービスを実施します。(厳密にいえば、介護予防事業がありますので5つですが、省略します。)
このうち、「地域密着型サービス」に該当するのが、地域密着型特別養護老人ホームと、小規模多機能型居宅介護。長崎市長の事業所指定をいただいて運営することになります。
地域密着型特別養護老人ホームは、長崎市在住の方で、要介護1~5の認定を受けた方が対象となります。
小規模多機能型居宅介護は、これも長崎市在住の方で、要支援1・2、要介護1~5の認定を受けた方が対象となります。また、このサービスは所在する中学校区内の地域を主に対象としますので、寿限無では琴海中学校区の方が主な対象の方になります。(それ以外の方が絶対に利用できないわけではありません。)
もうひとつ、ショートステイ(短期入所生活介護)は「地域密着型サービス」ではありませんので、長崎県知事の事業所指定をいただいて運営します。これは、長崎市の方に限らず、近隣市町の方を中心に、要支援1・2、要介護1~5の認定を受けた方であればどなたでも利用いただけます。
これを説明するだけでも、長い文章となってしまいました。わかりづらい、読みたくない方は、お電話ででもご相談ください。